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第33回 ZEMAITIS S24 MT CUSTOM

あっ!という間に、お盆休みも終了し、また慌ただしい日常が始まります。
今年のお盆休みはパタパタしていて、休んだという感覚があまりありません。

さて、機材紹介ということで、今年の春先に手に入れたギターを紹介します。
ギターを手にするようになってから随分と長い時間が過ぎました。
やってる年数の割には、決して上手くはないし、ここ数年は人前で弾くことも、ほとんどなくなったけれども、多分、ジジイになるまで弾き続けると思います。
ならば、ここらで、一丁、一生モンのギターを手に入れてもいいのではないかと思い、思い切って買ってしまったのがコレです。



ZEMAITIS S24 MT CUSTOM (ゼマイティス メタルフロント カスタム)
新品を買うような財力はないので、程度の良い中古を探して入手しました。
中古でも30万円弱でした。
一生モンにしては値段的にケチってないかい?とツッコミが入るかもしれませんが、それでも今まで買った楽器の中で一番高価なものです。
いわゆる飲む打つ買うという習慣はほとんどないですし、同じ趣味でも車とかに比べたら、まあ、これくらいの贅沢はかわいいらしいものでしょう。と自分に言い聞かせてみる。

購入の理由として、東日本大震災もきっかけの一つになりました。
人の命の儚さとか、あの世までは金を持っていくことはできないとか。
冗談は抜きにして、これまで人生の半分くらいを生きてきて、縁起でもない話ですが、これから先、あとどれだけ生きられるのかってことを考えた時、欲しいものを買える時に買って、楽しめることができるのならば、自己満足といえど、それはそれで幸せなのではと強く思います。
シリアスな話になりましたが、そんなわけで、とにかく一生モンの買い物をしてしまいました。

さて、あらためて、このZEMAITIS S24MT CUSTOMについて紹介しますが、その前にまず、ゼマイティスというギターメーカーについて簡単に説明します。
フェンダーやギブソンのような超有名メーカーと比べると、それほど有名なメーカーではありませんが、そのギターから発せられる圧倒的な存在感からプロアマ問わず多くのファンがいます。
もともとはトニー・ゼマイティスという家具職人が若い頃にギターを買うお金がなかったので、自分でギターを作ったのがゼマイティスの始まりといわれています。
その後、改良を重ね70年代からエリック・クラプトンやビートルズのジョージ・ハリスン、ローリングストーンズのロン・ウッドといったスーパースターが使用するようになり、それ以来、ゼマイティスはギタリストにとって憧れの的になりました。

日本で有名になったのは、布袋さんがGUITARHYTHM Ⅲで使用してからでしょうね。
ちょうど、その頃から、いわゆるコピーモデルというヤツが世の中に出回り始めます。
コピーモデルといっても、ピンからキリまであるわけですが、有名どころとしてはチューンとかゼファー、そしてグレコが挙げられます。
コピーモデルでも10万とか20万とかするわけで、簡単に買うというわけにはいきませんが、トニー・ゼマイティス本人が作成したオリジナルモデルは、現在では、普通に500万円とか1,000万円とかするので、それに比べれば安いものです。
トニー・ゼマイティスは2000年代に入って高齢のため現役を引退しました。
しかし、彼の跡を継ぐものはおらず、このままではゼマイティスのギタークラフトの技術の継承が途絶えてしまう。
そんな中、完成度の高いゼマイティスのコピーモデルを作成した実績のあるグレコの親会社である神田商会が、トニー氏に対してゼマイティスブランドを譲って欲しいと打診し、交渉を開始したようです。
交渉の途中で残念ながらトニー氏は突然他界してしまうのですが、その後も遺族と交渉を続け、神田商会が正式にゼマイティスの名を受け継ぐことになったようです。
トニー氏が作ったオリジナルモデル以外は全てコピーモデルだと言ってしまえばそれまでです。
そういった意味では現行の神田商会のものもコピーモデルなのでしょうが、本家から製造工程を教わり、ゼマイティスの彫金を担っていたダニー・オブライエン等のスタッフの監修のもと、採寸等もオリジナルを再現し、ゼマイティスの名を堂々と名乗ることができることを考えれば、本家が唯一認めたコピーモデルといえるのではないでしょうか。

ゼマイティスのモデルには、大きく分けてボディトップ全面に貝をあしらったパールフロント、ボディトップにのメタルプレートを貼り付けたメタルフロント、トップ材にインレイをあしらったスーペリア、ボディトップ面の中心に円形のメタルプレートを貼り付けたディスクフロント等が挙げられます。

個人的にはゼマイティスといえばメタルフロントというイメージがあり、いつか買う日が来るならばメタルフロントを買ってやると決めていました。



で、念願かなって入手したのが、この新生ゼマイティスのS24MT CUSTOMなのですが、実は既に生産終了になっているモデルです。
メタルフロントのラインナップの中では彫金の度合いも少なく、デザイン的にかなりシンプルなモデルになっています。
最近のメタルフロントはバリバリに彫金を施したド派手なモデルが多く、それはそれでゴージャスでいいのですが、個人的にはゴチャゴチャし過ぎている感じがします。
S24MT CUSTOMくらいの派手さがちょうどいい感じです。彫金が少ない分?値段も安いし。
実際に手にしてみると、重厚そうな見た目とは違い、意外と軽いのには驚きます。
ボディ形状が似ているのでギブソンのレスポールとよく比較されるようですが、ネックはレスポールより薄いといわれています。
手元にレスポールがないので何ともいえませんが、薄いネックの部類に入る手持ちのヤマハのパシフィカと比べて、それほど違和感がないということは、それなりに薄いということになると思います。
サウンド的にはメタルプレートによりノイズが軽減されているとか、ジュラルミン削りだしのブリッジ、ハードテールで音のサスティーンが稼げるとかいわれているんですが、ノイズとかサスティーンなんてアンプのセッティング次第で変わるので僕の口からは何ともいえません。
まあ、サスティーンについては、フロイドローズタイプユニットを採用しているパシフィカと比較すれば当然ゼマイティスの方が伸びますが...。
ピックアップはディマジオ製のゼマティス専用のピックアップが搭載されています。
パシフィカにもディマジオの専用のものが搭載されていますが、パシフィカのものと比較して出力は弱いかなと感じます。
といっても、決してパワー不足というわけではなく、コードを一発鳴らした時の音の分離もイイ感じです。
パシフィカのパワーがありすぎるのかもしれませんね。
メタリックな外観から金属的な音をイメージされるかもしれませんが、実際の出音は意外と柔らかい音が出ます。
ごめんなさい。正直、音に関しては基本的にアンプとエフェクターで作るものと考えているため、細かいピックアップの違いにはそれほどこだわりません。
さすがにシングルコイルとハムバッカーの違いくらいは気にしますが...。

申し訳ございませんが、手持ちのギターだけでは比較対象が少なすぎて十分な検証ができず、これくらいの記事しか書けません。

このブログで公開している曲ではBOØWYのハイウェイに乗る前にMORALBELIEVEでゼマイティスを使用しています。
しかし、これらの音を聞いても、これがゼマイティスの音かといわれると、そう言い切れるものでもなく、前述のとおり、アンプのセッティングによるところが非常に大きいと思います。
ちなみに、アンプはHughes&Kettner(ヒューズアンドケトナー)のZenTera(ゼンテラ)を使用しており、RolandのJC-120のモデリングを選択しています。

ある意味、ゼマイティスは鑑賞品ともいえるようなギターですが、楽器である以上、弾いてナンボのものだと思います。この先、遠慮なく弾き込んでいきたいギターです。
  

Posted by cha-key at ◆2011年08月17日18:03機材公開

第32回 旅日記 COMPLEX 日本一心

今回は番外編というか曲紹介でも機材紹介でもない話題で書くことにします。

各メディアでも話題になりましたが、伝説のユニットCOMPLEXの復活LIVEを観にはるばる東京ドームまで行ってきました。
6月の初旬くらいにチケットの抽選があって、ダメもとでエントリーしたところ、見事に当選!!
座席は1階スタンドの前から14列目ということで、特に良い席ではありませんでしたが、それでもステージのほぼ中央でしたし、段差がある分だけ、アリーナ席の後ろよりは観やすかったのではと思います。
でも、まあ今回は席の位置なんかどうでもよく、とにかく伝説をこの目で観られること。
それだけで十分という気持ちでした。

2日目となる7月31日(日)を観るため、前日の夜行高速バスを利用し、ぶらりと上京一人旅。
朝5:30に新宿駅西口に放り出されました。
とりあえず会場である東京ドームの開場は15:00からなので、どこかで暇をつぶさなければなりません。
でも、お店に入るにしても10:00オープンのお店ばかり。
マックをハシゴして4時間以上の時間つぶしをしました。
持っていった文庫本を丸々1冊読み切りました。

10:00からお茶の水の楽器屋街を散策し、興味のあるエフェクターの試奏三昧。
でも、1番のお目当てのエフェクターはまだ入荷されておらずとのこと。残念。
昼からも場所を神田に変えて、とある楽器屋さんで2時間程、暇つぶしというかおしゃべりをしてきたのですが、それについては、かなり面白かったので次回以降に紹介します。

そんなこんなで時間を潰し、東京ドームに15:30位に到着。すでに周辺は、人、人、人であふれ返っていました。
ツアーグッズを買おうにも1時間くらいかかりそうな感じでした。
欲しい柄のTシャツは早々に完売になっていたので、何も買わずに入場。
自席に着席し周りを見渡す。やっぱりデカイぜ。東京ドーム!!
以前に来たのはMICHAEL JACKSONのDANGEROUS TOURの時だったので、かれこれ19年振りの東京ドームです。

いよいよ開演時間17:00が迫り、会場のボルテージも上がってきました。
時刻が17:00ということもあって、ドーム内は外からの光の漏れ込みのせいか妙に明るい感じ。
会場の様子もよく分かります。
会場に詰めかけたオーディエンスの年齢は若干高め、というか僕と同じくらいか若しくは少し上くらいな感じ。
おそらく10代、20代という感性豊かな時期にCOMPLEXの音楽を聴いて育った人たちではないでしょうか。
開演を待ちきれず次々と手拍子が起ります。

そして、オープニングのSEが会場に響きわたった瞬間に歓声が上がり、2人の主役の登場を今か今かと待っています。
舞台花道の両脇に両者の姿がみえた時、さらなる大歓声がドームを包みました。
1曲目「BE MY BABY」のイントロに合わせ、ステージ中央に向かい歩み寄る2人。
ステージ中央で対面し、固い握手を交わす2人の姿に会場は興奮の坩堝と化しました。
僕も、この時点で、すでに涙腺がかなり緩んできましたが、「日本一心」のスローガンのもと、ステージ上で、はためく日の丸(一説にはコンプレックスのエンブレムの旗だったという話もありますが、僕の位置からは日の丸にしか見えませんでした)、5万人の「BE MY BABY」の大合唱、脳裏に蘇る若かりし日々、色々なものが入り交じって、歌いながら泣いてしまいました。
勢いそのままに、2曲目「PRETTY DOLL」に突入。会場はさらにヒートアップ!

5曲目位からようやく少し冷静に観ることができるようになりました。
吉川さん、声量すげぇし歌もやっぱり上手い。
布袋さんのギターについては今さら何もいうことはありません。流石の一言。
ただ、こういうことを言うと非難されるかもしれないし、布袋さんのソロ活動を否定するつもりは全くありませんが、一流のボーカリストの隣で華麗なステップで踊るようにギターを弾く布袋さんの姿が、僕には一番輝いてみえます。

中盤、バラードが続く場面があったのですが、年齢層が高いせいか席に腰を下ろす人が続出。
僕は最初から最後まで立ちっぱなしでしたが、ある意味、今回のライブの象徴的なシーンでした(笑)。
年には勝てませんね。

再び「PROPAGANDA」「GOOD SAVAGE」等ノリがいいナンバーが続き、クライマックスに向け、盛り上がってきたところで、トドメの一撃「恋をとめないで」最後のサビのリフレインの大合唱で再び涙。
本編最後は「MAJESTIC BABY」で締めました。

アンコールを求めるウェーブが幾重にも起る中、再度ステージに登場し「1990」「RAMBLING MAN」をやってくれました。
生で観るRAMBLING MANカッコよすぎ!

ダブルアンコールで最後の1曲は「AFTER THE RAIN」
この曲は中国の天安門事件をモチーフにして作られた曲ですが、歌詞がまさに今の日本に対するエールであり、会場全体が歌詞の一言一言を噛みしめるように静かに聴き入っていました。

ライブの途中で、曲順が妙にしっくりくるなぁと不思議に思っていたのですが、それもそのはず1990年11月8日のラストライブと全く同じセットリストだったということを今日のニュースの記事で知りました。
今回の公演はLIVE DVD化されるとのことなので、これは絶対に買わなきゃ。

音響については悪名高き東京ドームなので、お世辞にもよいとはいえなかったし、席もステージから遠くて肉眼で見える2人はちっぽけなものでしたが、そんなことは全然問題にならない程、素晴らしいライブでした。
ただのノスタルジーなライブじゃなくて、幻滅とは無縁の当時よりパワーアップして進化したCOMPLEXをみせてもらいました。
このライブを観て、パワーをもらった人は、数えきれない程たくさんいるのではないでしょうか。
よく音楽の持っているパワーとかって話がありますが、まさに音楽のパワーを感じた一日でした。
あらためて、COMPLEX 素晴らしい夢をどうもありがとう!!
さて、僕も頑張らなきゃ!!  

Posted by cha-key at ◆2011年08月01日21:06その他